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医療豆知識
 
認知症の周辺症状と漢方薬
認知症は、脳や身体の疾患が原因で記憶や判断力が極端に低下する状態の事を言います。「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」の3つは、三大認知症と呼ばれています。

認知症には、脳の器質的な障害によって引き起こされる「中核症状」と、それに伴って出現する「周辺症状」があり、「中核症状」は認知症患者に必ず見られます。「中核症状」には記憶障害、見当識障害、判断力の低下などがあり、「周辺症状」にはせん妄、幻覚・妄想、徘徊、暴力・不穏行為、過食・拒食・異食、不潔行為、睡眠障害、抑うつ症状などがあります。(個人差はあります。)

「周辺症状」の改善に対しては、抑肝散(ヨクカンサン)を用いるとイライラや興奮、睡眠障害などが改善されるという報告があります。レビー小体型認知症は幻視や妄想が強く現れるのが特徴ですが、これまでは抗精神病薬などが多く使われてきました。(副作用が出やすいという問題がありました。) レビー小体型認知症の幻視などについても、抑肝散(ヨクカンサン)を用いると改善する事が最近の研究によって分かってきています。

その他、釣藤散(チョウトウサン)、抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)、黄連解毒湯(オウレングドクトウ)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)などの漢方薬も病状にあわせて使われます。(抗精神病薬と併用される場合もあります。)

黄色い蛍光ペンでラインが引いてある漢方薬が、ふなびきクリニックで取り扱いのある漢方薬です。
 
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