愛知県犬山市の病院 ふなびきクリニック
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医療豆知識
 
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみのある湿疹が現れる病気です。湿疹は、顔面や口の周り、上半身、手足などさまざまな場所で左右対称にみられることが多く、悪くなったり良くなったりを繰り返します。また、患者さんには気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎といったアレルギー体質の方が多く見られます。

「アトピー性皮膚炎の症状」
・かゆみのある湿疹
・からだのさまざまな場所で左右にみられる
・悪くなったり良くなったりを繰り返す

正常な皮膚は皮脂膜によるバリア機能でさまざまな刺激から守られているのですが、アトピー性皮膚炎の皮膚は乾燥してバリア機能が低下しています。そのためアレルギーの原因物質(アレルゲン)や刺激が入り込みやすく、炎症が起こりやすくなっています。

また、皮膚が「かゆみ」に敏感になっているとも言われますが、かゆみの原因としては「アレルゲン」「皮膚への刺激」「心理的要因」など様々なものが考えられます。

「かゆみの原因」
アレルゲン … ダニ、ホコリ、花粉、ペットの毛など
皮膚への刺激 … 衣服、汗、髪、化粧品、シャンプーの接触や摩擦、お風呂の熱など
心理的要因 … ストレス、不安など

ただ、いくらかゆくても強くかいてしまうと皮膚のバリア機能が低下し、湿疹や炎症が悪化してしまいます。さらにかゆみが増して又かいてしまう…という悪循環になることもありますので、しっかりと治療してこの悪循環を避けることが大切です。

アトピー性皮膚炎の治療では、かき過ぎによる症状の悪化を防ぐため、かゆみや炎症を抑えることが大切です。そのため治療では薬を用いてかゆみや炎症を抑え、同時にスキンケアで皮膚のバリア機能を正常に保ちます。さらに、毎日の生活では症状を悪化させる要因を避けるようにします。この三つはどれも大切で、上手に組み合わせながら治療を行っていきます。

「アトピー性皮膚炎治療 三つの基本」
薬による治療 … 炎症とかゆみの改善
スキンケア … 保湿剤によるバリア機能の回復
悪化要因を避ける … 日常生活の見直し

また、アトピー性皮膚炎を治すために、ふだんから注意できることもあります。「着ている服がごわごわしている」「汗をかいた後にこまめに洗い流していない」「ストレスをため込んでいる」など、日常生活にも症状を悪化させる要因はありますので、ふだんの生活の中からこれらの要因を取り除くようにするといいでしょう。

尚、汗をかくこと(発汗)自体は悪いことではありません。汗には皮膚の温度調節、感染防御、保湿といった大事な役割がありますので、適度な発汗は大切です。ただし、洗い流さずに放置するとかゆみを引き起こすことがありますので、汗をかいた時は早めにしっかりと洗い流すようにしましょう。
 
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