| のどが痛い時 | 
                               
                               
                                「のどの痛み」は風邪をひいた時によくみられる症状ですが、一言に風邪といっても原因となるウィルスや細菌には色々あり、痛む場所や症状の起こる原因なども様々です。特に小さな子どもほど感染症にかかりやすいので、「のどの痛み」自体はよくみられる症状となります。  
                                   
                                  のどの奥にある「扁桃」にはリンパ球が集まっており、細菌やウィルスの侵入を身体の入口で止める役割をしています。のどが赤く腫れて痛いのは、リンパ球がウィルスや細菌と戦っている状態です。そのため、ほとんどは時間がたてば自然に治ります。ただし、以下のような病気の場合もありますので気になる場合は医療機関を受診して下さい。  
                                     「アデノウィルスによる咽頭炎」 
                                  アデノウィルスは結膜や呼吸器、消化器などに感染を起こす、夏風邪の原因になるウィルスです。通常の風邪より高熱が出る期間が長く、インフルエンザと間違われることもあります。扁桃が真っ赤ではなくピンクがかることが多く、扁桃に白い滲出物がつくこともあります。感染しているかどうかは、医療機関の検査ですぐに調べられます。  
                                     「エンテロウィルスによる上気道炎」 
                                  エンテロウィルスは手足口病やヘルパンギーナを引き起こすウィルスで、夏風邪の原因になるウィルスです。主に乳幼児や子供が感染する夏風邪の一種ですが、大人がかかることも稀にあります。多くの場合は発熱があり、嘔吐や下痢をともなうこともあります。発熱が長引き、冬にはインフルエンザと区別がつかないような症状が出ることがあります。  
                                     「ヘルパンギーナ」 
                                  主に乳幼児や子供が感染する夏風邪の一種ですが、大人がかかることも稀にあります。突然の高熱で発症し、のどの奥に水ぶくれの口内炎ができます。口内炎が破れて潰瘍になると、水分をとるのもつらいほど強く痛みます。熱は2〜3日で収まり、のどの痛みも長引くことはありませんが、痛みが強い場合は医療機関を受信しましょう。  
                                     「溶連菌感染症」 
                                  主に乳幼児や子供が感染する夏風邪の一種ですが、大人がかかることも稀にあります。A群β(β)溶血性連鎖球菌による感染症で、扁桃が紫がかった赤みを示したり、まだら状に赤くなったりします。舌がイチゴのようなブツブツの舌(イチゴ舌)になったり、高熱や発疹が出ることもあります。感染しているかは検査ですぐにわかり抗生物質で治りますが、きちんと薬をのまないと急性糸球体腎炎を発症することがあります。 | 
                               
                               
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