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医療豆知識
 
食後の血糖値上昇をゆるやかにするには
食後の血糖値上昇を緩やかにするにはいろいろな方法があります。

1.食べ方
野菜と魚、肉料理はそれぞれの異なる仕組みで血糖値上昇を抑えることにつながるので、いろいろと組み合わせると効果的です。

・おかず(たんぱく質食品)を先に食べて、主食(炭水化物)は後で食べる。
・食物繊維の多い食品(野菜、きのこ、海藻類)を取り入れる。(1日20〜25g目標)
・炭水化物に油(適量)を取り入れ、動物性脂肪を控えめにする。

2.食べる順番
若い人は野菜を先に食べ、高齢者は肉や魚を先に食べるようにすると効果的です。野菜を先に食べると食物繊維により糖質や脂肪の吸収が遅くなるので、若い人は特に生野菜を先に食べるようにします。肉や魚を先に食べるとインクレチンというホルモンが分泌され胃の運動をゆるやかにしますので、高齢者は肉や魚を先に食べるようにします。

3.食物繊維を気にする
「野菜」「果物」「海藻類」「きのこ」「豆類」などといった、食物繊維を含む食品から食べ始めると効果的です。食物繊維を摂ると食事を適正な量に抑えられるのに加え、満腹感を持続させて空腹感を減らす効果も期待できます。
食物繊維の1食あたりの目安量は3.5g以上ですが、乳酸菌(無糖ヨーグルト)やおからパウダーなどをプラスするのもおすすめです。

「食物繊維の料理の一例」
きんぴらごぼう、筑前煮、切り干し大根、きのこ炒め、オクラ納豆、豚汁

4.朝食をきちんととる
規則正しい3回食は、血糖コントロールが良好になり身体への負担も減ります。血糖値の振れ幅が大きいと臓器にかかる負担も大きくなりますので、規則正しい食事をすることも大事です。

5.組み合わせに気をつける
「炭水化物」と「炭水化物」を重ね食べすると、糖質量が大きくなり身体への負担が大きくなります。血糖値の急上昇を防ぐためにも、炭水化物の重ね食べは避けるようにしましょう。

例えば「麺類」と「丼もの」など、主食中心で野菜が少ない組み合わせも危険です。具材が多く入っているものを選ぶか、野菜料理をプラスしましょう。また、塩分を控えるために麺の汁は残しましょう。
 
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